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有限会社サキヤピアノ
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夜ごと居酒屋にて調律見習生や一般の方々と話したたわごとを何気なく紹介します。 皆様のピアノ知識の一粒になれば幸いです。
×月×日 中和倉 居酒屋"おか及"にてAさん(一般人)と
"ピアノの湿気について"
A: 崎谷さん、一般にピアノには湿気は禁物と言われますがなぜですか?
崎谷S: 確かに湿気は良くないと皆さん知っていますが、具体的にどういう事なのかお話しします。
ピアノは鍵盤をはじめ色々な部品が動き、そこから音が出ます。それぞれがこすれたり、衝突したりといった雑音です。それらをできるだけ小さくする為フェルトを使っていますが、湿気はそのフェルトを膨らましてしまいます。
A: 膨れるとどうなるんですか?
S: ほとんどのフェルトは、回転や上下動をする時、軸やピンの動きに影響します。それが膨れると動きを鈍らせ、動かなくなる訳です。
これがピアノでいうスティックという故障です。
A: それでは日本はあまりピアノには向いていない国ですね。
S: その通りですが、それなりの調整をすれば何の問題もありません。
A: それで最近のピアノは湿気に強いプラスチックをパーツによく使っているんですね。
S: それはちょっと違います。あれは、コストの都合だと思います。
確かに木と違いプラスチックは湿気を食いませんが、それがかえってフェルトの負担を大きくする事になっています。
特に回転の軸の回りを囲むフレンジと言うパーツには、プラスチックは使ってはならないと思います。
本来ピアノのパーツは木製ですが、安価で瞬時にできるプラスチック製への傾向は強くなる一方だとは思いますが、私個人としては最小限におさえてほしいものだと思っております。
A: 湿気が良くないとすると、カラカラに乾燥させたらどうでしょうか?
S: これも程度もので、極端にカラカラにしますと木部が割れたりはがれたりします。また、弦を支えているピン板など乾燥しすぎますと、グリップする力がなくなり調律できなくなってしまいます。
A: ではどの様に維持すれば良いのですか?
S: はっきり言ってあまり極端な変化を与えない事です。
強い日光やエアコンの風を直接当てたり、風呂や台所の近くに置いたりはしない様にするといった事です。
そして年に一度は、点検(調律)をされる事です。
最後にピアノにとって最も良い事は、音を出してやる事だと言うこともお忘れなく。たとえ弾かなくなっても、毎日の掃除がてら鍵盤をカラ拭きして動かしてやることだけでも効果がありますのでやってみて下さい。
  オワリ
  ※会話中に飲んだもの・食べたもの ビール1、レモンハイ4、マグロ刺身、ギョウザ
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